老人ホームの選択
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老人介護を考える場合にどうしても考える必要があるのが老人ホームです。
元気なお年寄りであれば老人ホームなど必要ないかもしれません。
しかし、最近の家は狭く核家族化している中にお年寄りが入って生活をすることは、双方にデメリットが多く発生します。
変に気兼ねして折角の良好な関係がギクシャクするくらいなら最初から近隣の老人ホームを視野に入れて相談しておくことが大切です。
老人介護を考えたことがなければまったく知ることもない老人デイサービスセンターの存在。
これは特に老人ホームに入居しているか居ないかは関係ありません。
日本は福祉に関して諸外国に遅れているといわれていますが、個人個人の意識や知識も同様に遅れています。
老人介護の選択肢と様々なものがあることをまず認識することが必要です。
その上で入居する人と家族とが、よく相談して決める必要があるのです。
安易に考えたり、話し合いの場を持たない家族も多いですが知識はあって損はありませんからね。
老人ホームの選択から入居まで
老人ホームへの入居は、人生において「大きな買い物」ですよね。身体の自由や思考がはっきりとしているうちに、将来を見据えたてさまざまな時点、例えば、入居時、入居後の生活費、介護が必要になった場合の費用などを考え、計画的な資金計画を立てましょう。その上で必要な基本的費用を確認しておきましょう。
1.入居一時金: 入居する時点で最初に必要な費用。入居一時金は、それを支払うことによって入居者が専用の居室や共同の施設、サービスを利用する権利を得るためのものです。
2.介護費用: 介護のために必要な費用。
介護保険制度によって、都道府県の指定を受けたホームでは提供される介護サービスの一部が保険の対象となります。介護保険以外の費用の負担については、入居時に一時金とは別の一時金として支払う場合と、月々の介護費用として払う場合があります。あるいは介護が必要となってから請求される場合もあります。300〜800万と金額の差は多様です。おむつなどの消耗品は実費で支払う場合が多いでしょう。
3.月々に必要な生活費
⇒ 管理費・・・ホームのサービスや施設の管理のために毎月必要な費用です。施設によって最も幅がある費用です。
⇒ 食費・・・ホーム内での食事サービスに対して支払う費用です。たいていの場合、実際の利用回数に応じて支払うホームがほとんどでしょう。4〜6万円を目安にしましょう。
⇒ 水道光熱費・・・施設によっては、管理費に含まれていることもあります。2〜3万円を目安にしましょう。
⇒ 個人的な生活費・・・電話代や交際費、交通費、趣味の費用。その他、追加の個人的な有料サービスを受けた場合、ホーム以外のサービスを個人的に契約した場合に、別途費用が必要となります。
※毎月の費用は、入居している限り終身払い続けるものです。無理なく支払える施設を選択することが必要です。
4.万一の費用
病気や怪我、お葬式費用など。
老人ホームの見学と体験入居
老人ホームを選択する際には、やはり入居を希望されるご本人、またはご家族、あるいはその両方で自ら足を運び、ご自身の目で確かめることが大切です。入所してしまってから、「こんなはずじゃなかったのに・・・」とか「思っていたのと違っていた」ということにならないために、条件に見合う老人ホームを幾つか絞り込んだら、実際に見学に訪れてみましょう。
また、見学は、出来れば一箇所ではなく、少なくとも2〜3は見学しておきたいですね。 まず比較することが大切です。さらに、体験入居をしてみると、開示されている情報や見学だけではわからなかった、思いもよらない発見があるかもしれません。
では、見学、体験入居の際に、見落としのないよう、幾つかのチェックポイントを挙げてみましょう。
まず、見学の際には複数で訪れ、多角的な目でとらえましょう。一人では気づかなかった点をあとで意見交換することができます。
1.スタッフの対応
・スタッフは気持ちよく挨拶をしてくれたでしょうか?
・話しかけた際に快く対応してくれましたか?
・年齢層や男女比は?
・スタッフの資格の有無も確認してみましょう。
2.他の入居者の方々
これからいっしょに生活をしていく方々です。表情や挨拶、話しかけた際の対応はどうでしょうか? これから仲良くやっていくことができるでしょうか?
3.食事
メニュー、量、質、また健康や病状に配慮した食事サービスが受けられるでしょうか? 他の入居者の方々に「味」の感想を聞いてみるのもいいかもしれません
4.周囲の環境
ちょっとしたお散歩を楽しめる公園やお店、病院が近くにあるでしょうか? 交通の便はいいでしょうか?
5.相談、苦情の窓口
何かあったときに快く相談にのってくれる専門の窓口がありますか?
問題にすばやく対応してくれる制度が整っているかを確認しておいてください。
体験入居した場合、夜間の体制や周囲の状況など、昼間に訪れただけではよくわからなかった点が明らかになるでしょう。その点をチェックすることが大切です。
1.トイレ、入浴、食事などの基本的な介護を見学、体験してみると良いでしょう。
2.サークル活動、イベントなどを見学、体験し、実際に入所したときに楽しい生活が送ることができるかどうかイメージしてみましょう。
3.夜間の看護体制を確認しましょう。
4.周辺の治安、騒音を観察してください。
ただし、一般的に体験入居は費用が必要なケースが多いです。 大体、1泊2日で15000円前後費用がかかるところが多いようです。